地獄で見る夢
あらすじ(日本語)
死者たちが生前の記憶を仮想人格として保たれて暮らす電脳空間、すなわち死後の世界。ここで私立探偵を営む朽網に持ち込まれる難事件は、現実世界の歪みが投影されたものなのか?「暴力」「犯罪」の概念があらたに登場。近々、「殺人」が可能になるなんて噂もあったり...。警察なんかあてになりゃしない。SFハードボイルド・ミステリー『優しい煉獄』の続篇にしてシリーズ初の長篇!
Powered by Google Books(発売: 2015年09月)
わが朽網探偵事務所の朝は、早い。最近、仕事も増えた。ここはVRNWS。死者が生前の記憶を仮想人格として保ち、電子的な夢を共有するフィールド―すなわち、死後の世界である。管理運営するウイップ社の「企業努力」により、この街は、少しずつ少しずつ、「現実」に近づいていく。ついこの間までは、コーヒーが冷めるようになったくらいだったが、最近では、傷害、窃盗、不法侵入―犯罪をおかすことも、可能となった。ちかぢか、殺人が可能になるとの噂も...。広大なVRNWSのなかでも、犯罪が可能なのは、昭和末期を模したこの街のみ。そしてこの街で探偵といえば、おれ一人。警察なんかあてにならない。今日も、依頼人がやって来た。
Powered by Google Books(発売: 2012年01月)